Quand je ne suis que Moi-Meme
会社に雇われる、ある組織に所属する、ある地域に生きる、国家の構成員であるなどなど。
人って、否応無しに他の人とかかわりを持つことでしか生きられないもののようです。
その反面、人が他の人の存在を疎ましく思い、場合によっては抹殺しようとする。肉体的に精神的にあるいはその両面で。
精神とか心のことって、自分自身でも不安定になっていることになかなか気づかないもので、気づかないままにその不安定さが体に現れると実際に病気として形になって表面化する。
精神科とか心療内科とか、いろいろとその心と体の関係がおかしくなったのを直す医学もあるようですが、知識が無いことを理由にあえて言わせてもらえばそうしたものっていわば対症療法ではないでしょうか。
心が傷まないための根本療法は、心に厚みをもたせ、少しずつ鍛えることではないかとおもいます。
鍛えることは、この世に生きて人とかかわっている以上毎日できます。
しかし、厚みを持たせちょっとしたダメージなら跳ね返すことができるためには、小説や詩を読み、音楽に耳を傾け、映画に見、森や草原を歩き、太陽を浴び、夜空の星を見つめることが必要なのではないでしょうか。
雇われていない時間は、オブリゲーションのない自由な時間です。
でも、自由とは、私たちが自分自身に一人向かう時間です。
その時間が、茫漠たる荒野になるか豊かな大地になるか。それは、私たち自身が自分の心の財産をどれだけ蓄えているかにかかっています。
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